旦那が安堵した表情でお茶をすすっているのを眺めながら、再び膨らんでいく白井さんに対する強い思いを確信していた。

「咲、悪かったな。さっきはあんな疑い方して。お前も急なことで焦っただろう。そんなことならそうと正直に言ってくれりゃ、俺もあんな怒ることもなかったんだぞ。」

旦那は満足そうに椅子にゆったりともたれた。

ふう。

まさかこんなにもあっさりと白井さんの話を信用するなんて。

だから、この人はにくめないのよね。