恐る恐る自分の体を見てみた
「……運んでくれたの凌?」
体には大きいバスタオル
「あぁ」
「…じ、じゃあ……見た?」
「あぁ」
えーーーーーーーーーーーーーー!!!!
「嘘でしょ!!!」
「仕方ねーだろ、俺だって見たくて見たわけじゃねーし」
「…確かに」
凌の顔が赤く見えるのはあたしだけ?
それにしても……あんまりだよぉ〜(泣)
好きな人に裸見られるなんて…
早すぎる………(泣)
「体調は良くなった?」
「…う、うん、平気」
体調は全然良くなったんだけど…
はぁーーー……
「まだ気にしてんの?もう考えんのやめろよ」
「でも……(泣)」
「じゃあもう、いっそのことヤっちゃう?」
「は?!なにそれ!ほんと、変態!」
「冗談だよ、ほら、もとの香音に戻った」
だーかーら!
凌が言うと冗談に聞こえないんだって!
…でも
笑いに変えてくれるのが嬉しい
少し…っていうかだいぶ気が楽になった!!
もう考えるのやめます!
「あ、そうだ。さっきの問題、はい、これ。」
うわぁ…
答えに解説まで…
「こんなにしてくれたの…ありがとう!」
凌ってば、優しい
しかも、分かりやすいし!!
それからもたくさん教えてもらった
「はぁ〜、眠くなっちゃった」
「もう、寝ようか。
さっき倒れた人は特に!」
「ちょっと!掘り下げないで!」
あー!恥ずかしさがぶり返してきた!
「顔真っ赤」
「え!」
……でもそりゃなるよね〜(汗)
初めて、凌の家で過ごした夜。
なんかすごく楽しかったなーーー
これからもこんな楽しいのが続きますように!!!
△凌side▽
俺って香音のこと、どう思ってるんだろう
友達?
親友?
……好きな………いやいや、それは……
自分の気持ちがわからない。
なんで香音の笑顔でドキンってしたんだろう
「…はぁ……」
頭冷やしてこよ。
俺は公園に行こうと家を出た
香音がまだ起きてると知らずに…
この公園、よく香音と来た公園
あるのはブランコと…ベンチ
ここに座っていつもテストの話とか学校の話とか恋愛の話とか…
恋愛の話って言えば、アイツって好きなヤツいんの?
いないでほしいなんて思う
…はぁ、バカみてー
なんで香音の恋愛の事まで思ってんの?
ただの友達なんだし関係ないはずだろ……