翌朝、いつも通りの時間に教室へ入ると、近田君は既に自分の席に着いていた。
近田君、昨日のことどう思ってるかな。
せっかく一緒に帰ろうって誘ってくれたのに、私は途中で話を切り上げてカラオケに行ってしまったから怒ってるかも。
せっかく友達になれるかもって思ったけど、やっぱり無理かな……。
不安で緊張しながらも、自分の机に鞄を置く。
「お、おはよう……っ」
勇気を出して、彼に挨拶してみる。すると。
「おう、おはよう」
彼は普通に挨拶を返してくれた。
良かった。怒ってはいないみたい……。
私が席に着くと、彼は「カラオケ楽しかった?」と聞いてくれる。
その時、莉奈のあの言葉を思い出す。
『ストレス、溜まってるでしょうし?』
自分は莉菜には逆らえないと、あの時に改めて思い知った。
「た、楽しかったよ。あは……」
また、嘘吐いちゃった。
こんなんじゃ、いつまで経っても友達なんて出来る訳ない。
分かっているのに、莉菜達の存在が怖くて、私は〝本当の自分〟を出すことが出来ずにいた。
近田君、昨日のことどう思ってるかな。
せっかく一緒に帰ろうって誘ってくれたのに、私は途中で話を切り上げてカラオケに行ってしまったから怒ってるかも。
せっかく友達になれるかもって思ったけど、やっぱり無理かな……。
不安で緊張しながらも、自分の机に鞄を置く。
「お、おはよう……っ」
勇気を出して、彼に挨拶してみる。すると。
「おう、おはよう」
彼は普通に挨拶を返してくれた。
良かった。怒ってはいないみたい……。
私が席に着くと、彼は「カラオケ楽しかった?」と聞いてくれる。
その時、莉奈のあの言葉を思い出す。
『ストレス、溜まってるでしょうし?』
自分は莉菜には逆らえないと、あの時に改めて思い知った。
「た、楽しかったよ。あは……」
また、嘘吐いちゃった。
こんなんじゃ、いつまで経っても友達なんて出来る訳ない。
分かっているのに、莉菜達の存在が怖くて、私は〝本当の自分〟を出すことが出来ずにいた。