皆で花火を見ている中、春ちゃんにこっそりメッセージを送ってみると、【近田君と付き合うことになっちゃった!】という返信が来た。
えっ、えっ⁉︎ 二人して急に姿を消してしまったのは、やっぱりそういうことだったの⁉︎
でも……良かった。春ちゃんの恋が叶って。きっと近田君も春ちゃんのことずっと気にしてたんだろうなぁ。彼が春ちゃんのことを見る瞳が、時々凄く優しいものだったから。
この報告、基紀君達にも伝えていいのかな?
そんなことを考えていると、基紀君が花火を見ずに、どこかイライラしている様子で、
「総介にメッセージ送っても全然既読にならねぇ! 二人で何やってんだよ、マジで!」
と彼らしくない口調でそう言った。
……彼のことを好きになってから、彼のことをずっと見てた。
だから、私の勘はきっと当たってる。
彼は、きっと……。
「基紀くん」
隣から彼の名前を呼ぶと、彼は「何?」と振り向く。
「春ちゃんと近田君……多分しばらく戻ってこないよ」
「え?」
「……私も、基紀君と二人になって話したいことがある。駄目?」
こんなこと言われても、彼にとっては迷惑なだけかもしれない。
だけど優しい彼は、きっと私を傷付けない様に「いいよ」と言うのだった。
えっ、えっ⁉︎ 二人して急に姿を消してしまったのは、やっぱりそういうことだったの⁉︎
でも……良かった。春ちゃんの恋が叶って。きっと近田君も春ちゃんのことずっと気にしてたんだろうなぁ。彼が春ちゃんのことを見る瞳が、時々凄く優しいものだったから。
この報告、基紀君達にも伝えていいのかな?
そんなことを考えていると、基紀君が花火を見ずに、どこかイライラしている様子で、
「総介にメッセージ送っても全然既読にならねぇ! 二人で何やってんだよ、マジで!」
と彼らしくない口調でそう言った。
……彼のことを好きになってから、彼のことをずっと見てた。
だから、私の勘はきっと当たってる。
彼は、きっと……。
「基紀くん」
隣から彼の名前を呼ぶと、彼は「何?」と振り向く。
「春ちゃんと近田君……多分しばらく戻ってこないよ」
「え?」
「……私も、基紀君と二人になって話したいことがある。駄目?」
こんなこと言われても、彼にとっては迷惑なだけかもしれない。
だけど優しい彼は、きっと私を傷付けない様に「いいよ」と言うのだった。