「信用…できるのかな?」


空も真剣な眼差しで聞き返す。


「もちろんです。風の国と私の名にかけて、保証致します」


微笑みながら、しかし真剣に言った。



「………」


フム。と声を出し、右手人差し指を頭に添える。


「…決断したのか?」

「……ん〜…」

「すぐ決められなくて当然です。我が国が今までに行ってきた行為は、決して許される事ではありませんでしたから……」


悲しそうに俯く。






「………」


確かに、風の国がしてきた事は許される事じゃない。母さんは、風の国の奴らに殺された。私も風の国は許せない。
だけど、
風歌は風の国の人間。
でも、
大切な友達。
風の国の全ての人達が悪い訳じゃないんだ。悪いのは………

≪風の国を憎いと思う気持ち≫は、≪風歌を憎いと思う気持ち≫になってしまうのかな?



悩んでも答えは出なく、うなだれる。