「なるほどね…ついに【風の国】まで俺達に接触してきたか……」


じっと風歌を見る。



風の国?今、風の国って言った?



「いいえ。確かに私は風の国の者ですが、今は単独で行動しているので、風の国は関係ありません。私個人の意思です」



え゙ぇ゙!?風歌、風の国の人だったの!??



「緑地風歌……≪風の国の第1身分・第2位の王女≫が単独行動とは、信じ固いぜ。嘘にしか聞こえねぇよ」



お、王女!??風歌が王女!??



「信じてもらえないだろうとは思いますが、本当です。とにかく、私はARMSの共鳴者として、あなた方に協力したいのです」


「…困ったな……嘘ついてるようにも見えないし…でも風の国のお姫様を安々と仲間にしていいのかどうか…」



右手で頭を軽くかく陽。困り顔である。



「…陽、私は反対よ。風の国の人間なんて信じられないわ」


四季は風歌を鋭く睨む。



「同感。俺も反対だ」



星も風歌を睨み見る。