2人は一斉に剣を振りかざした。


次の瞬間、兵士は上半身と下半身の真っ二つになり床に崩れた。


「さすがね♪」


喜ぶ月


…惨いよ……正視できない…。


海里は兵士の死体から目をそらす。


「‥そのくらいも正視できないんじゃ、この先生きてけないわよ。」


「!」


海里を見ることなく陽達の元へと歩きだす四季。


「そのくらい」?………あんなに酷いのに?
というか私、こういうの初めて見るんだよ!?なのに何その言い方!


さすがにムカッとくる。


何か言い返してやろうと四季を睨んだ。


「‥?」


一瞬、四季は兵士達を悲しそうな表情で見た。



あれ?何か今…


と思ったのも束の間、すぐにいつもの鋭い目付きに戻った。


…気のせいかな


何故か言い返す気がなくなった。





安置室の扉の前に立つ一同。


「準備はいいな?」


全員の顔を見る。


浅く頷く海里達。


「もしかしたら共鳴者もいるかもしれない。油断するなよ!」


そう言うと、扉を開いた。