「‥撃つか?」


ジャキッとウェルヴィンを肩に乗せる。


「でも、もし海里と2人でやったとしても居場所がバレたら敵が一気に襲いかかって来るわよ?」

「…絶対バレるよな……こんな隠れるところ何もないとこじゃ…」


悩む一同。


「もう突っ込むしかねぇだろ」


マサムネに手をかける。


「‥だな。しょうがない」

「奇襲攻撃だ!まず俺と海里ちゃんでできる限りの敵を撃つ!数が減ったところで星と月が突っ込んで俺も加勢。海里ちゃんはバックアップしながら四季を守れ!」


頷く星と海里。


「じゃあまずは陽動作戦ね♪」


コートのポケットから何かを取り出す月。


「え?」

「この時の為に持って来た「物」をお見舞いしてあげるわ!!」

「月!?ちょっと待っ……!!」


ヒュッと投げる。


ドカァァーーン!!!!!


激しい爆音と共に炎が吹き出す。


「ぐぁぁぁ…!!」
「な‥何が起こったんだ!??無事な者は返事をしろ!!」


兵士がいるあたりはもうメチャメチャに破壊されてしまっていた。


一瞬で兵士達の大半が地面に伏し、服が黒焦げになって倒れている。