ーーーガチャ。




「あ、あやか!もう来てたんだな。」




葉山くんが放課後の屋上に踏み入れる。

一歩一歩と近づいてきて、あぁ葉山くんだなぁ。って思う。




「あやか?おーい?」


手を私の前で振る葉山くんがいて、なんだか無性に泣きたくなる。



「葉山くん、きてくれてありがとう。」



「なんだよ、急に。歌を聞きたいって言ったの俺なんだし、そりゃ来るよ。」



葉山くんのようになりたい、葉山くんのように笑いたい、



葉山くんのような歌を。