身を引いた私 でも、、、

こんな事で辞めて良い総長と言う座では無いことは知ってる。




けれど、




「私が辞めれば、桜花は潰さないよね?」




恵「えぇ。でも、アンタは裏切り者って事にしとくから」




それでも良い。




辛いけど、




誠哉や明日斗、大樹や一、それに他の桜花メンバー達に、




大ケガをさせてまで対抗する何て事は、したくない。




それに、私が居なくても誠哉達が居るんだから、これが最善の策。




「それでも良いわ」




恵「じゃあね~」




そして、私は桜花を辞めた。




その後は、知らない。



あー、嫌な事もろに思い出しちゃった。



と思っていると、私の母の華宮千里から電話が掛かってきた。



「もしもし」



千里「あ、千代。前言ってたパーティーの準備、出来てる?」



「ん?うん。今日でしょ?再婚相手の人との対面」



千里「えぇ。ねぇ、千代も一緒に暮ら「何度も言うけど私、暴走族とかゴメンだから」」



と一方的に言い、電話を切った。



今の状況は、あと5分で開催されるパーティー会場に、私は黒のドレス姿で待機していた。



ちなみに、私の側近の姫野有紗と中山陽翔はどこかで警備をしている。



私も警備が良かったと思いながら居ると、パーティーが始まった。



お母さんは社長なので、パーティー開始の挨拶をしている。



私はこんなパーティーがすぐに終わってくれれば良いと思いながらも、



適当に会場の端の方に居た。



そして、挨拶が終わると早々にお母さんは私の方に来て、再婚相手の家族の人達も集まって来た。



人数は、、6人?



多っ。


と思っていると、お母さんが仲介人になり、



千里「えっと、この子が以前話した私の娘の華宮千代。千代、挨拶して」



「初めまして、先程もお母様が名前を申し上げましたが、華宮千代です」



と、いつもとは大違いの感じで言った。



何故なら、私は再婚相手の人達と暮らすつもりは無いから。



聞いた話では、お母さんは再婚相手の方に行くらしい。



その間、お母さんは仕事場をも再婚相手の方に変えるらしい。



だが、私の中では出張などは任せて、書類やネット上の管理は私が全てするつもりだ。



これでも一応、社長補佐なので。



だからまぁ、少々の時間ならば猫を被るのも良いかなと。



と、



お母さんの再婚相手の方が、



再婚相手「やぁ、私は全国No.1篝月財閥社長、篝月雷と言うんだ。宜しくね、千代ちゃん」



「はい」



と、ニコッと笑って返す。



別に、私は貴殿方と仲良くするつもりは無いので、宜しくとは言わない。



そして、篝月の息子だと思われる黒髪眼鏡と薄金髪が



黒髪眼鏡「僕は篝月誠です。全国No.1の暴走族、黒龍の総長です」



薄金髪「僕は篝月白夜。同じく黒龍の副総長、宜しくね」



「はい。でも、全国No.1黒龍。スゴいんですね」



と、黒髪眼鏡と薄金髪には嫌われる様な事を言う。



案の定顔を一瞬歪めた。



と、



残りの3人が1歩出て、



茶髪眼鏡「どうも。僕は黒龍幹部の花開院命。宜しゅうね」



と、地味に黒笑いで京都弁。



金髪「俺は同じく黒龍幹部の相澤蓮。宜しくねー」



と、地味に殺気付きで多分チャラ男。



茶髪「僕も黒龍幹部で、名前は城越奏。宜しくねー!」



と、殺気と黒笑いで地味に威圧を掛けてきた可愛い系男子。



黒龍



篝月誠

総長。

容姿

黒髪黒目。

黒緑眼鏡。

美男子。

頭脳

賢い。

身体能力

強い。

スポーツ万能。



篝月白夜

副総長。

容姿

薄金髪、黒目。

美男子。

頭脳

賢い。

身体能力

強い。

スポーツ万能。



花開院命

幹部。

容姿

茶髪黒目。

眼鏡。

美男子。

頭脳

賢い。

身体能力

強い。

スポーツ万能。




相澤蓮

幹部。

容姿

金髪黒目。

イケメン。

チャラそう。

頭脳

良い。

身体能力

強い。

スポーツ万能。




城越奏

幹部。

容姿

茶髪黒目。

可愛い。

頭脳

賢い。

身体能力

強い。

早い。

スポーツ万能。


………やっぱり、重なった。



命は明日斗と。



奏は一と。



そして誠は、誠哉と。



回りには、敬語も京都弁も可愛い系男子も居ないから、



あまり、思い出さなかったのに。



きっと、黒龍は私が自分達を怖がったとでも思っているんだろう。



全員何かしら満足気だ。



私の笑顔がひきつっているからか?



会いたい。



会いたいよ、誠哉、明日斗、大樹、一。



足がフラつく。



恵。



Σ(゚Д゚)



そうだ、ダメなんだ。



私が会ってしまえば、桜花は芹沢組に攻められてしまう。



でも、会いたいよ、皆。



勿論、下っ端達にだって会いたいよ。


?「千代!」



えっ?



今、ずっと聞きたかった声が、聞いてはいけない声がした。



足のフラつきを抑え振り返る。



!!



そこには、走ってくる誠哉、明日斗、大樹、一の姿があった。



そうだ、思い出した。



誠哉は世界No.2の財閥、一は全国No.1の組。



明日斗と大樹は一般人だけど、誠哉と一の家には、家(華宮財閥)との関わりがあった。



「みんっ!」



皆と言おうとした時。



恵『えぇ。でも、アンタは裏切り者って事にしとくから』



と、言葉が頭に流れた。



それに、私は皆からしたら一般人だと思われていたはずだし、



ハッキング出来ないように、情報も私が本気でロックしたし。



皆からは、私は世界No.1華宮財閥の、華宮組の娘だとは思われていなかった。



なら、ここは穏便に誤魔化そう。



と、



誠「世界No.1桜花の幹部一同!」



白夜「ホントだ!でも何故」



命「ホンマや」



蓮「けど焦ってない?」



奏「ホントだ。でもこっちに来てない?もしかしたら話せるかも!」



と大喜びな黒龍。



でも、お母さんは私が元桜花の総長と言うことを知っている。



千里「千代」



だからか、深刻そうな顔付きだ。



雷「お~、あの子達が世界No.1か」



と、周りとは違って軽い感じの雷さん。



そして、こんなことを分析している間に、誠哉達と私は向き合う形になっていた。



誠「えっ」



白夜「何で」



命「千代はんの所行くんやろか」



蓮「もしかして、運命?」



奏「そんな~!」



煩いな。


誠哉「千代」



「はい」



いけないいけない。



今は演技に集中。



私は世界No.1華宮財閥の社長補佐。



私は世界No.1華宮財閥の社長補佐。



大丈夫、ヘマ何てしない。



「世界No.2神山財閥 誠哉さんと、全国No.1静川組 一さんと、お友達ですか?」



桜花「えっ」



誠哉「人違い、でしたか?」



「いいえ。私は紛れも無い千代ですよ。何か、お仕事の件ですか?」



一「違う」



「はい?」



一「その声も、容姿も、全部千代だよ」



「ですから、先程から言っ「そういうことじゃなくて!」」



一が大声を出すから、黒龍が何か何かと聞いている。



身を引いた私 でも、、、

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