身を引いた私 でも、、、

夜。



私は、有紗と陽翔の3人で芹沢組の前に来ていた。



今の私は、華宮組の若頭と同時に、異端派の族&組潰しの神。



ブカブカの黒いパーカーの下に、胸潰しブラと黒のタンクトップ。



黒のハーフパンツ。



有紗「3人で大丈夫かな?」



陽翔「大丈夫大丈夫」



「そうそう」



有紗「じゃあ大丈夫だー」



と、緩んだ空気だけど。



「深夜2時まで、あと1分」



キリッ



ここからは、本気で行く。



「深夜2時丁度、作戦開始!」



有紗と陽翔と3人で頷き合い、突入。



気配を完全に消してる為、全然気付かない。



ちなみに、さっきの2時で悠木組と木ノ下組には、華宮の組員達が手分けして突入してる。



そのまま組長室を捜す。


と、



「ビンゴ!」



金の大きなプレートに「組長室」と悪趣味にも書かれていた。



有紗「趣味悪」



陽翔「しっ!」



と目を合わせ、



バンっ



とドアを蹴破る。



と、



そこには驚きの光景があった。



「なっ!」



有紗「何で、恵が!?」



陽翔「信じ、られない」



そう。



目の前で、組長に犯されていた。



辺りには多くの注射器。


組長「な、何だお前らは!!」



恵「た、助け、て」



!?



まさか。



いや、今は



「組長を狙え!」



有紗と陽翔はΣ(゚Д゚)とし



有紗、陽翔「御意!」



と答え、組長をあっさり倒した。



………。



「で、これは、どういう事?」



と、恵を3人で囲んで言う。



すると、



恵「お父さんに、前から、そう、桜花に入った事を知られた時から、命令されてて、やらないと、お前を

薬の実験台にするからなって、言われてて」



私には、嘘を着いているようには見えなかった。



恵「それなのに、今日いきなり、犯されて、お前は、もう、要らないって」



と泣き出した恵。


有紗「アンタ、本当に組長の娘?」



恵「えぇ」



陽翔「嘘を着いているようには、見えないな」



乱れた服に、泣いた後。



しかも、私達が今日来ることは知らせて居なかった。



「貴女は、組長に従って何をやったの?」



恵は目を擦り、息を落ち着かせてから、話し出した。



恵side



私は、ある日を境に変わってしまったお父さんから言われたことは全部した。



それが、人を傷付けることでも。



始まりは、私が桜花と言う世界No.1の族に入った事からだった。



私の婚約相手は、毒竜という異端派の族の総長の、悠木学だった。



当然、私は桜花の後に毒竜に入れられた。



そして、お父さんは私が桜花に入っていることを毒竜に明かした。



学は、私を桜花に居ることを許す代わりに、桜花を弱くしろと言った。



何をすれば良いのかと思っていたら、お父さんが言った。



『桜花の総長を追放しろ』と。



私は、苛められてた私を救ってくれた恩人の千代に、そんな事をしたくなくて反対した。



けど、『やらないと薬の実験台にしてやる』と言われ、怖くなり私は、千代を裏切り者にした。



その後、その事をお父さんに言うと、その事を学に言い、学は他の族にその事を広めた。



その後、私は桜花に居られる時間を楽しいものにしたくて、キレイになろうとして、



化粧も段々濃くなって、媚も売った。



でも分かっていた事があった。



いつか私がした事はバレる。



それと同時に、千代が帰ってきて、今度こそ私を罰してくれることを。


だって、私を見る皆の目が、疑いや軽蔑の視線だったから。



私がしたことは全部、見透かされてると思った。



でも、私はそれでも桜花に居たくて、そのまま何も言わずに過ごしていた。



恵side end
有紗「そんな」



陽翔「マジかよ」



私も有紗も陽翔も、驚きを隠せなかった。



と、



恵「ねぇ、貴方って異端派の族や組を潰す神でしょ?」



「あ、あぁ」



恵「もしも出来たらだけど、毒竜も潰してくれない?」



!!



有紗「アンタ、その意味分かってるの?」



恵「えぇ。毒竜が潰れて、家も潰れた。私の人生メチャクチャだけど、千代って子が体験した辛さとかと

比べると、こっちの方がマシだわ」



!!



私は、何て勘違いをしていたんだろう。



恵「それから、もう1つ」



「何だ」



恵「華宮千代って子、世直しの嵐華をしてるんだけど、会ったらこの事教えてあげて。

もう桜花に戻って大丈夫って」



!!


有紗「アンタ、何でそこまで華宮千代を」



有紗の声は、驚きを全く隠せていなかった。



当然、私も陽翔も、顔は驚きを隠せて居ないのだが。



恵「だって、私を桜花に誘ってくれたの、その華宮千代だもん。華宮千代に出会わなかったら私、

今も苛められてたに決まってる。

けど、華宮千代には、とんだ災厄を拾ったって、思われてるだろうけど」



と、キレイな笑顔で言った。



私は、恵を抱き締めずには居られなかった。



有紗、陽翔「千代」



恵「えっ?」



「私が、その華宮千代だ。ほら」



と顔を見せると、恵は本気で驚いた顔をしてから、



恵「ゴメン、なさい!」



と私を抱き締めた。



恵「私を苦しみから救ってくれたのは貴女なのに、私は貴女を苦しみのどん底に突き落とした!

どれだけ謝罪すれば良いのかも分からない!でも、でも、本当に、ゴメンなさい」



と言い、また泣き出した。



有紗「まさかこんなにも良い子だったなんて」



陽翔「恵も恵で脅されてたんだな」


恵「ゴメンなさい、ゴメンなさい!」



泣きながらも謝る恵は、今までの私達の中でのイメージを全て塗り替えた。



「良いよ。脅されてたんだもん」



恵「でも、でも」



「あー、いい加減泣き止んで」



恵「はい」



と、私から離れて、泣き止んだ恵。



「恵、どうなるか分からないけど、一旦華宮組にお出で」



恵「え!?」



有紗「だって、組は潰れたし、不安とかあるでしょ?」



恵「それは」



陽翔「だったら来い」



恵「……………………はい」



と、悩んでたのか間を開けて返事をした恵。



恵「あ、服」



そうだった。



恵の服は、胸元まで本当にギリギリまで破かれ、ゆるゆるになっていた。



と、隣からスゴい黒いものを感じる。