互いに気持ちはあるのにすれ違ってる、とゆうかちょっと特殊なズレ方をしてる…この不思議な関係はいつ実を結ぶのか、少し楽しみな俺がいた。
コンビニに着くとミラーはトイレに行った。
俺は雑誌コーナーで適当な週刊誌を手にとって読んでいた。
政治家の黒い噂や、殺人事件の独占取材など様々なことが書かれている。
さほど興味もなくペラペラと捲っていると1つの記事に俺は固まった。
『I-ra熱愛!お相手はダンサー、ツアーで育む秘愛』
I-ra(アイラ)はシャークさんがバックを務める歌手で、デビューしてから二年かけて花開きヒット曲を連発している。黒いストレートヘアで清楚なルックス、おっとりとしたアニメ声が特徴だが、いざステージに立つと激しいダンスとダイナミックな歌声、他のアイドルなど追随を許さない歌唱力で人気を獲得している。
名前こそイニシャルになっていたが、載っている目線入りの写真は間違いなくシャークさんだ。
ツーショットの写真などがないため記事自体は小さく信憑性もないが、書かれている内容は話に聞いていた事と一致する部分が多々ある。
俺が食い入るようにその記事に目を通していると、
「何見てんの?」
とトイレから帰ってきたミラーが覗き込む。
「あ~、I-raね。シャークさんがバックやってるんでしょ?」
「…。」
俺はミラーの声が耳に入らないほど集中していた。するとミラーも気付いたようで、
「へぇ~熱愛ね。ダンサーなんだ…って…え!?」
ミラーは店内に響くほどの声を出した。
「おい、どうゆうこと?シャークさんはエリィと付き合ってんじゃねぇの?」
「…。」
「まぁ、どうせガセネタでしょ?ツーショット写真もないし。」
ミラーはすぐに普通に戻った。
「…そうだな。コーヒーでも買おうぜ?」
俺はミラーに本当の事は告げずにコーヒーを買って練習場所に戻った。
しかし、もしこの記事をエリィが見たら…そんなことが頭の中を駆け巡り、心中穏やかではなかった。
コンビニに着くとミラーはトイレに行った。
俺は雑誌コーナーで適当な週刊誌を手にとって読んでいた。
政治家の黒い噂や、殺人事件の独占取材など様々なことが書かれている。
さほど興味もなくペラペラと捲っていると1つの記事に俺は固まった。
『I-ra熱愛!お相手はダンサー、ツアーで育む秘愛』
I-ra(アイラ)はシャークさんがバックを務める歌手で、デビューしてから二年かけて花開きヒット曲を連発している。黒いストレートヘアで清楚なルックス、おっとりとしたアニメ声が特徴だが、いざステージに立つと激しいダンスとダイナミックな歌声、他のアイドルなど追随を許さない歌唱力で人気を獲得している。
名前こそイニシャルになっていたが、載っている目線入りの写真は間違いなくシャークさんだ。
ツーショットの写真などがないため記事自体は小さく信憑性もないが、書かれている内容は話に聞いていた事と一致する部分が多々ある。
俺が食い入るようにその記事に目を通していると、
「何見てんの?」
とトイレから帰ってきたミラーが覗き込む。
「あ~、I-raね。シャークさんがバックやってるんでしょ?」
「…。」
俺はミラーの声が耳に入らないほど集中していた。するとミラーも気付いたようで、
「へぇ~熱愛ね。ダンサーなんだ…って…え!?」
ミラーは店内に響くほどの声を出した。
「おい、どうゆうこと?シャークさんはエリィと付き合ってんじゃねぇの?」
「…。」
「まぁ、どうせガセネタでしょ?ツーショット写真もないし。」
ミラーはすぐに普通に戻った。
「…そうだな。コーヒーでも買おうぜ?」
俺はミラーに本当の事は告げずにコーヒーを買って練習場所に戻った。
しかし、もしこの記事をエリィが見たら…そんなことが頭の中を駆け巡り、心中穏やかではなかった。