するとそこへ着替えを終えたユリがやってきた。

「もう飲んでるの?私も飲む!」

とエリィと一緒に酒を頼む。

「カンパ~い!!」

と今日二度目の乾杯をした。

エリィはハイペースに飲み進めていくが、酒豪とゆうことはない。

うっすらと嫌な予感を感じながら

「お前今日ピッチ速いんじゃないの?」

と遠回しにセーブを促す。

「大丈夫、大丈夫~!」

と言いながらも既に舞い上がり始めてる。

そしてついにはテキーラにまで手を出し始めた。

大の酒好きで酒豪のユリはエリィにどんどん飲ませていた。

「ユリ、そろそろやめとけ!エリィ潰れんぞ?」

と俺はユリに酒を勧めないように言う。

しかし、テキーラをいった後では既に遅かった。

「マ~ッシュ!」

と目の前の俺を大声で呼びながら肩をバシバシ叩く!

「お前は…ま~だぁ元カノの事ぉ引きずってんのぉか~!?」

とろれつもろくに回ってない状態で聞いてくる。

「…そんなことねぇよ、水飲め水。」

とバーテンから水をもらいエリィに渡す。

しかしエリィは水を飲まず、

「…ト~イ~レ~!」

とフラフラと千鳥足で歩き出す。

「ユリ、ちょっとついてってあげて。」

「わかった…はいはい、エリィちゃんと歩いてぇ。」

ユリがエリィの肩を担いでトイレに連れて行った。

シュートはその様子がフロアから見えたようで、

「エリィどうしたの?」

とバーカウンターにやってきた。

「テキーラ飲んでベロベロになった。」

「え~、あいつそんなに酒強くないの自分でわかってんじゃん。」

「たまには飲みたい時もあるんじゃん?」

「そんなもんかね…。俺シャークさん呼んでくるわ!」

そう言ってシュートはフロアで踊るシャークさんの所にエリィの事を伝えに行った。

するとトイレから着替えていたペケが出てきた。

「エリィ姉がめちゃくちゃ酔ってるんだけど~!」

と驚いたように言ってきた。

「大丈夫そうだった?」

俺はエリィを心配しながら聞いた。