「あ~!ドキドキした~!」
とペケはさっきまでカッコ良く踊ってたヤツとは別人のようにミラーにしがみついた。
「お前ら格好良かったよ!」
ミラーはペケを離しながら言う。
「誰かビデオ取ってないかな?」
とエリィが聞くと、
「俺、撮ってましたよ!見ます?」
とキンギョがビデオをエリィに差し出す。
「うん、ありがとう。」
そう言ってエリィはビデオを受け取り、キンギョに操作方法を聞いている。
「ビデオ見終わったらみんなで飲もう!」
ユリはショーが終わった解放感から飲みたくてしょうがないらしく、みんなをしきりに誘っている。
「ユリ~、見るよ~!」
とエリィはビデオを片手にユリを手招きする。
ペケは相変わらずミラーにベッタリだ。
エリィはミラーからペケを剥がすように
「はい、ペケも見るんだよ~!」
と強制連行するかのごとく引っ張って行った。
そしてシャークさん、シュート、ミラーはふたたびフロアに出て踊り始めた。
キンギョは知り合いがいるらしく知り合いと話し込んでいる。
俺はトイレに行きたくなりバーカウンターの奥にあるトイレへ。
手を洗って鏡を見ながらふと思い出した。
エリィの今日のファミレスでの表情や練習場で言ってた事…。
シャークさんと話した感じは人当たりもいいし、とても女遊びが激しい人などには見えない。
エリィの考えすぎなのか、それともシャークさんの事をまったく知らないからか…、どちらにしてもショー直前の2人はそんな溝を感じることはなかった。むしろ、いいカップルに見えた。
俺はそんな小さな疑問を感じながら、フロアに戻った。
フロアではさっきの続きといった感じでミラーとシュートがシャークさんに挑んでいた。
しかしシャークさんは息一つ切らすことなくガンガン返していく。
俺もそんな輪に入り、シャークさんに挑んだ。
しかし踊りに身が入らない。どうしてもトイレで抱いた小さな疑問が頭をかすめる。
その場のテンションだけで沸きどころのない今の内心を投影したようなムーヴに対し、シャークさんは自分の持てるスキルを遺憾なく発揮してきた。
とペケはさっきまでカッコ良く踊ってたヤツとは別人のようにミラーにしがみついた。
「お前ら格好良かったよ!」
ミラーはペケを離しながら言う。
「誰かビデオ取ってないかな?」
とエリィが聞くと、
「俺、撮ってましたよ!見ます?」
とキンギョがビデオをエリィに差し出す。
「うん、ありがとう。」
そう言ってエリィはビデオを受け取り、キンギョに操作方法を聞いている。
「ビデオ見終わったらみんなで飲もう!」
ユリはショーが終わった解放感から飲みたくてしょうがないらしく、みんなをしきりに誘っている。
「ユリ~、見るよ~!」
とエリィはビデオを片手にユリを手招きする。
ペケは相変わらずミラーにベッタリだ。
エリィはミラーからペケを剥がすように
「はい、ペケも見るんだよ~!」
と強制連行するかのごとく引っ張って行った。
そしてシャークさん、シュート、ミラーはふたたびフロアに出て踊り始めた。
キンギョは知り合いがいるらしく知り合いと話し込んでいる。
俺はトイレに行きたくなりバーカウンターの奥にあるトイレへ。
手を洗って鏡を見ながらふと思い出した。
エリィの今日のファミレスでの表情や練習場で言ってた事…。
シャークさんと話した感じは人当たりもいいし、とても女遊びが激しい人などには見えない。
エリィの考えすぎなのか、それともシャークさんの事をまったく知らないからか…、どちらにしてもショー直前の2人はそんな溝を感じることはなかった。むしろ、いいカップルに見えた。
俺はそんな小さな疑問を感じながら、フロアに戻った。
フロアではさっきの続きといった感じでミラーとシュートがシャークさんに挑んでいた。
しかしシャークさんは息一つ切らすことなくガンガン返していく。
俺もそんな輪に入り、シャークさんに挑んだ。
しかし踊りに身が入らない。どうしてもトイレで抱いた小さな疑問が頭をかすめる。
その場のテンションだけで沸きどころのない今の内心を投影したようなムーヴに対し、シャークさんは自分の持てるスキルを遺憾なく発揮してきた。