シャークさんとの話が一段落して、気付くとゲストショーケースが迫っていた。

控え室からスタンバイのため、clearの3人が出てきた。

3人は舞台袖に移動するために俺らの前を通る。

「頑張れよー!」

と俺達は3人に声をかける。

「うん、応援よろしく!」

とエリィはシャークさんのほうに目をやった。

「あれ?知り合いだったの?」

と、エリィはシャークさんと俺達を交互に見ながら驚いた顔をした。

「あぁ、さっきちょっとバトルして仲良くなってな。」

とシャークさんはエリィの腰に手を回しながら話す。

「そうなんだ!じゃあ話が早いね。…これが私の彼氏!」

とエリィは嬉しそうに紹介した。

俺もシュートもミラーも一瞬「えっ?」とゆう表情で固まった。

ついさっき話すようになった天才ダンサーと呼ばれ、雲の上の存在のシャークさんとエリィが付き合っている。

その事実に暫くの間の後、

「…えぇーーー!!」

といっせいに驚きの声を上げた。

「エリィ、もう行かないと…。」

とユリが舞台袖を指さした。

「あっ、じゃあまた後でゆっくり話すね。…行ってくるね。」

とエリィはシャークさんの服の裾を軽く掴んだ。

「いってらっしゃい。」

とシャークさんは笑顔でエリィの髪を軽く撫でて送り出した。

3人が袖に行ったのを見計らって、シャークさんさんが話しかけてきた。

「いつも一緒に練習してるの?」

「はい、そうっすね。」

「じゃあ、いつもエリが話してる子達って君達のことかぁ!」

と、納得の表情を浮かべた。
するとミラーを指さして、

「君がミラー君?」

と訪ねる。

ミラーは名前を当てられビックリした表情で、

「えっ、あ、はい!エリィから聞いたんですか?」

と返した。

「毎日のように聞かされるもん。踊りの特徴とか聞いた感じだと君かなと思ってね。」

とシャークさんは笑った。