電車に乗り込み、座席を確保し出発を待つ。

朝早い時間なのにも関わらず、席は埋まり、ドア付近に立ってる人もちらほらいる。

この路線は利用者が多い。運賃が安く路線上の物価も安いためダンサーも数多く住んでいる。

エリィはここから3駅先に住んでいる。
俺はそこから更に3駅行った所にある。

エリィがブログの更新を終える頃、電車は動き出し、心地良い電車の単調な揺れに2人とも睡魔に襲われる。



俺は寝てしまい気付くと、俺の降りる駅の1つ手前だった。

ホッとして横を見ると、エリィも寝ていた。
エリィは完全に乗り越してしまっている。

ポンポンとエリィの方を叩く。
エリィはうっすらと目を開け、

「着いた?」

と聞く。

「もう過ぎてる。」

と俺が言うと急にキョロキョロと外の景色を確認して、

「うっそ~、起こしてよ~!」

と俺の足を蹴った。

「俺も寝てたからさ。」

「もぉ~戻るの面倒くさい!」

とエリィは何度も俺の脚を蹴りながらぼやいた。

俺の降りる駅でエリィも降り、反対の電車が来るのを待った。

その間も、エリィの不機嫌は俺への子供のようなちょっかいとゆう形で続いた。

普段は姉御肌で大人な雰囲気のエリィにもこんな一面があるのだと最近気付いた。
ちょっかいを軽くあしらいながら反撃する。
そんなことを繰り返しているうちに電車がやってきた。

ドアが開きエリィが乗り込み振り返る。

「一緒に待たせてごめんね。じゃあ、また明日ね!」

と手を振った。

俺は答えるように軽く手をあげてエリィと別れ、家路に着いた。





だいたいいつもこんな感じ。
これが俺の1日である。