「ねえ、瞬ちゃん。私もバイトしてもいいかな?」





食事の時に、瞬に聞いてみる。すると、瞬はどこか心配そうな表情をした。





「どんなバイト?前みたいなのは、正直許せないな」





そりゃ、警察官の家で居候させてもらっているのに、そんなことしてはいけないことは、充分承知だ。





「分かってるよ!普通に家に近いファミレスとか、コンビニで!」






一番の候補はコンビニだった。
駅の目の前だし、学校終わりにすぐに行ける。






「ああ、ならいいんじゃないかな?無理しない程度ならね」






「大丈夫、無理なんてしないよ。瞬ちゃんが休みの時は家にいたいから、シフト選べるところがいいもん」






そう、大切な瞬との時間まで仕事はしたくなかった。






もちろん、甘い考えだけど、どうしても私は瞬に振り向いてもらいたいから、二人の時間を有効に使いたいんだ。