瞬の家で暮らすようになって、一週間が経った。





でも、瞬は本当に私を保護してくれただけだということを、しみじみ感じる。





私に何も求めてこない。普通のカップルならイチャイチャしたりとか、あるんだろうけど、そんな馴れ合いすらさせてくれない。






ちょっと、甘えてみても瞬は上手くかわしてくる。





でも、私にはたくさんおもてなしをしてくれる。






私も何か返したいのに、何もできない自分が嫌だから、最近は無理にでも料理を瞬に教えてもらいながら二人で作っていた。





そんな時間が、瞬との生活で一番好きだ。





二人で作るご飯は格別に美味しい。





そして、一番都合がいいのは、駅から近い瞬の家。そのおかげで、学校も無理なく通えるし、自宅とは真逆なので、母にも瞬の職場にもバレることはない。






ただ、瞬が勤務の時は夜をレインと二人で過ごすことに、まだ寂しさを感じる。