そのころ、瞬は警察署で用事を済ませるついでに、少年課の石川という女性警察官に話を聞いていた。





彼女は40代半ばのベテラン警察官。





青少年の犯罪に関わっていた。





もちろん、家庭問題なのどの質問もよく受けていた少年少女の味方なような人だ。






「珍しいわね、どうしたの？」






ただの巡査がこんなところに来るわけがない、皆そう思うだろう。






でも、戸惑いながらも、今の家庭問題を抱えた少年少女をどうしたら救えるのか聞いていた。






「ああ、もしかして真白ちゃん？あなたが担当する地域だったわね」






さすが、補導歴が何度もある私はちょっとした有名人だった。






警察官の中でも、女性だからか、寄り添うのが上手かった。






話しを聞くのが上手いのだろう。
でも、最終的には被害届を出すしかないと言われて、結局私は諦めていつもの日常へと戻る。