自分の中に焦る気持ちがあるのは、あいつにバレてしまって、今の幸せがこのまま続けることが出来ないのではという不安が生まれたから。






「ねえ、私は子供だからかな?瞬ちゃんの罪を増やして欲しいと思う私は、やっぱり欠陥品かな?」







私は瞬の首に腕を回し、キスをする。






瞬は少し強張ったが、次第に受け入れてくれる。






「瞬ちゃんの体温を私の身体で覚えておきたい」






唇を話すと、そう告げる私に、瞬は揺れる心を表す瞳で私を見つめた。






「真白が、怖くないなら…後悔しないなら」






そっか、大人におもちゃみたいに扱われた私を、瞬は大切にしてくれているから、手を出さないでくれたんだね。






求め合う行為が、私のトラウマじゃないかって…






あなたは、どこまでも優しい人。






でもね、私は教えてほしいの。
今までのあの男たちがしてきた行為は、本当はただ、お金のために我慢する行為ではないって…






あなたの肌と体温で上書きして、過去を削除させてほしいの。