要約 歩道橋に着いて、

犬がいる所まで行った。



やっと犬を抱っこして、出口に向かう。



「杏奈!早く!」



友達のリリの声がよく聞こえた。



「リリ!早くワンちゃんを!」



リリの方にワンちゃんを投げて、

見事キャッチさせた。



――――――ガー



凄く、近く、もう少しの所で、

電車が向かってきた。



「杏奈ぁー!」



――――――ガン!



その時・・・・ちょうど私は吹き飛ばされた。



辺りには血が何発も飛散り、

周りの人がザワめいた。



「杏奈!杏奈!杏・・・・奈・・・・!」



リリの声も遠くなり、私は意識を失った。