桜が咲き乱れてる川沿いの散歩道、
空を見上げながら歩く私を急かすように
暖かい風が吹いた。


んーっと背伸びをすると
心地いい感覚と気持ちのいい空気が
私を包む。



「明日から頑張らないとなー
友達出来るかなぁ」



そう、私 矢田 蘭は明日から高校に入学する。



新しい環境に胸をときめかせながらも
少しだけ不安な気持ちをかき消すために
いつもの散歩道に来ていた。



明日から高校生だしっ!
気合いを入れるために
腰まであった長い髪も胸あたりまで
バッサリ切ってアッシュブラウンに
染めてやったし
お化粧だってちょっとは勉強したし



校則そんなに厳しくなくてよかったなー
なんて思いながら
染めたての髪を指でクルクル遊びながら
歩いてると



バキッ!