翌日からサッカー部全員で、毎日交代で颯斗のお見舞いに行くことになった。
当番じゃない日は、病気がどれだけ進行してるか不安だったけど、当番の人がサッカー部のグループラインで連絡してくれたから、何とか不安を拭うことが出来た。
そして、その当番制が始まって初めて私の当番の日。
「颯斗。元気?」
毎日感じてる不安を持って、私は病室のドアを開けた。
「あ、優杏ちゃん。ごめんなさいね、今眠ったところなの」
中では、寝ている颯斗にお母さんが掛け布団をかけているところだった。
「いえ。あの、起きるまでここにいても良いですか?」
「良いけど、いつ起きるか分からないわよ?」
「大丈夫です。待ちますから」
「そう?じゃあ、私ちょっと買い物に行ってくるから颯斗のことお願いね」
お母さんは財布を持って、病室を出て行った。
何だか、今日のお母さん少し
悲しい顔をしてた気がする。