公園内にあるベンチに座って、私たちは話をした。
「もう私分からないよ。颯斗くんが私たちのこと忘れてて、みんな辛いくせに無理矢理笑顔作って、春馬は颯斗くんの方が辛いって言うし。そりゃそうかもしれないけどさ……」
「桃花……」
泣きじゃくる桃花を、私はただ見てることしか出来なかった。
颯斗に覚えてもらってる私が慰めるのは違うと思ったから。
「私、颯斗くんの傍にいるの、辛いよ」
「桃……」
追いかけてきたのに、何も出来ない。
私は何のために桃花を追いかけてきた来たんだろう。
「桃花!」
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