私は素直に頷けなかった。




だって、いつ颯斗が記憶をなくすか分からないのに。





「でも、今日だけはみんなで行こう。久々に颯斗に会いたいし。なんかあの生意気な態度も見たくなってきたし」





「そうですね。先輩、いじめられること好きですもんね」






「人をMみたいに言うな!」






私は渋々、みんなに着いて行くことにした。