他にも洗濯とか掃除とか。
いつもお世話になってるから、お礼がしたくて」
嘘をついた。
言えなかった。
「じゃあ私、今日も手伝うから」
「昨日、優杏の家に行ったの。サッカー部の練習が終わった後。優杏のお母さんが出て来てまだ帰ってないって」
桃花が私の言葉を遮るように言った。
「家の中からカレーの匂いがしたよ。昨日の晩ご飯、カレーだったんだね」
「っ……」
もう誤魔化せない。
きっとみんな気づいてる。
いくら誤魔化したって、もうダメなんだ。
「みんな
とても辛いかもしれないけど耐えられる?」
私は颯斗のことをみんなに話した。