その翌日から、私は毎日颯斗の病院に向かった。




毎日部活を休んでると怒られるから、部活が終わってから病院に向かうことにした。





「へぇ。明日からテストか。お前大丈夫なの?勉強しなくて」




「だ、大丈夫だよ!帰ったら毎日勉強してるし。朝も早く起きて勉強してるから!」








本当は大丈夫じゃない。帰ったらすぐに疲れて眠っちゃうし、朝も起きたら遅刻ギリギリだし。






でも、それを言ったら颯斗はきっと、もうここには来るなって言うと思う。
だから、絶対に言わない。








「ふーん。ま、バカな優杏はいくら勉強したって良い点数なんて取れないけどな」




「なっ!?失礼ね!勉強したら90点くらい取れるよ!」





「ほー。なら、明日から始まるテスト、一つでも90点取れたら何かご褒美やるよ」








颯斗の意地悪ででも優しい性格は、病気になっても健在で病気だということを感じさせないほどだった。









だけど、私たちはもうすぐ知ることになる。








この病気の本当の怖さを。