「私のせいでもあるんです」






「え?」





「病気の症状は現れていたのに、それに気づくことが出来なかった。だから、私のせいでもあるんです。その罪滅ぼしじゃないけど、傍にいて颯斗を助けたいんです。今まで役に立つことが出来なかったから」







「優杏ちゃん……」







ねぇ、颯斗。
私ね、この時傷つくのが凄く怖かった。
いつか颯斗が記憶をなくして「誰?」って言われるのが。







でも、1番怖かったのは颯斗なんだよね。
だから決めたんだ。
例え辛いことが待っていたとしても、あなたの傍にいるって。