時が流れ、私たちは2年になった。
「優杏〜!私たち、同じクラスだよ!」
「ほんと!?」
私と一緒に喜ぶこの子は、私の大親友の夢野桃花(ももか)。
中学からの付き合いで、もう5年くらいになるのかな。
喧嘩は1回もないし、私の良き理解者。
「桃花、俺とも同じクラスだぞ!」
「あ、そういえばそうだね」
「それだけ!?」
桃花の隣に来たのは春馬。
実はこの2人、1年の夏から付き合っている。
春馬とも中学からの付き合いなのだけれど、中学の時から桃花のことが好きだったらしい。
それで一緒に行った花火大会で告白したのだとか。
「嘘。本当は凄く嬉しいよ」
「マジで?」
この2人を見ていると、いつも幸せな気分になる。微笑ましいってきっとこういうことなのだろう。