「優杏、大丈夫?」 お母さんが心配して、私の体を支えてくれる。 「颯斗……大丈夫だよね……」 大丈夫。 颯斗は助かる。 どれだけそう言い聞かせても、最悪なことばかりが頭に浮かんで離れない。 「優杏、信じよう。颯斗くんを」 「うん……」 颯斗。 何もないよね? ただ疲労で疲れちゃっただけだよね? 明日からまた元気な姿を見せてくれるよね?