「優杏ちゃん!」 病院の手術室の前で待っていると、春馬と桃花と、私の両親と颯斗のお母さん、サッカー部のみんなが駆けつけてくれた。 「みんな……」 あの後、私は大慌てで救急車を呼んで病院に着いた後みんなを呼んだ。 「先生ももうすぐ来るって」 「そう、なんだ」 私は不安と恐怖で、声が上手く出せなかった。 体も尋常じゃない程に震えている。