お医者さんの言葉に、私たちは何も言えなかった。




















もう、颯斗と会話が出来ないってこと?






「私のせいで……!






















階段を踏み外したりなんてするから!」




















乃亜ちゃんがさっきと同じように、また泣きじゃくる。























「落ち着いて乃亜ちゃん!














































乃亜ちゃんが転ばなくても、颯斗くんはもう危なかったんだよ!」


























乃亜ちゃんを慰めるために言ったお医者さんの言葉に、みんなは目を見開いた。




























「危なかったって、どういうことですか?」







颯斗のお母さんがお医者さんに聞いた。




























「颯斗くんは、あの時乃亜ちゃんが落ちてくる直前に倒れていたんです。































ですから、乃亜ちゃんのせいではありません」



























お医者さんがそう言っても、乃亜ちゃんの涙は止まらない。

























かなり自分を責めているみたい。

























乃亜ちゃんを病室に運んで、私と春馬と桃花と颯斗のお母さんは颯斗の病室に向かった。



























と、言っても症状が重くなったから集中治療室という所に運ばれた。