週末

























私たちは桃花や颯斗の両親に見送られ、タクシーで水族館に向かった
タクシーの中で、私たちは他愛もない話をした














「初めてだな、優杏と二人で出かけるの」















「そ、そうだね」

















 デートすると決まった日から緊張して胸が張り裂けそうだ















颯斗は緊張していないのかな

















「優杏。今日いっぱい迷惑かけるかもしれないけど、良いか?」


















颯斗の少し、不安気な声に私は笑顔で返した



















「迷惑だなんて思わないよ。私、とても楽しみにしていたから!」




















颯斗がどんな状態でも、ずっと傍にいるって決めたんだ























だから、どんな辛いことでも乗り越えてみせるよ






















「なら、良かった」























颯斗が笑顔になると、私の心臓は大きく跳ねた



























こんな調子で、今日一日心臓持つかな