それからしばらく桃花の家で語った後、私は帰った。 自分の部屋のベッドの上で、天井を見ながら考えた。 桃花の言う通り、颯斗は乃亜ちゃんのことを好きじゃないとしたら颯斗は一体誰と好きな人を勘違いしたのだろうか。 あのクッキーを食べて乃亜ちゃんを好きと言ったのならば、まさか……私? って、そんなわけないじゃん。 勘違いにも程があるよ。 でも、本当に誰なんだろう。 颯斗の好きな人って。