「颯斗は乃亜ちゃんのこと好きだよ。さっき病院でも乃亜ちゃんのこと好きって言ってたもん」





私が顔を俯かせながら言うと、桃花は溜め息をついた。















正直、この溜め息が一番傷つくんだけど。














「良い?颯斗くんが乃亜って子に言ったこともう1度思い出して」












桃花に言われて、病院で聞いた颯斗の言葉を思い出した。











「俺、お前のこと好きだったんだな。ごめん、俺病気で何も覚えてなくて」











颯斗は間違いなく乃亜ちゃんを好きだって言ってた。


















「颯斗くんは今、乃亜ちゃんを好きだって言ってないでしょ?」













「え?」