「颯斗は乃亜ちゃんのこと好きだよ。さっき病院でも乃亜ちゃんのこと好きって言ってたもん」
私が顔を俯かせながら言うと、桃花は溜め息をついた。
正直、この溜め息が一番傷つくんだけど。
「良い?颯斗くんが乃亜って子に言ったこともう1度思い出して」
桃花に言われて、病院で聞いた颯斗の言葉を思い出した。
「俺、お前のこと好きだったんだな。ごめん、俺病気で何も覚えてなくて」
颯斗は間違いなく乃亜ちゃんを好きだって言ってた。
「颯斗くんは今、乃亜ちゃんを好きだって言ってないでしょ?」
「え?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…