私、人の家の前でうろうろして完全に不審者だよ。
桃花が気づいてくれなかったら、今頃近所の人が通報して、警察に捕まってるよ。
それからすぐに、桃花が降りてきて私を家に入れてくれた。
「で、どうしたの?優杏が私の家に来るなんて珍しいじゃん」
桃花の部屋に入った途端、桃花が私に聞いてきた。
そういえば、桃花の言う通り私が桃花の家に来るのは珍しいかもしれない。
休日でも、春馬に気を遣ってあまり桃花の家を訪ねないから。2人の邪魔しちゃ悪いしね。
「あのね、さっき病院に行った時にさ……」
私はさっき病院であったことを桃花に話した。