後半戦の延長戦開始15分。
得点は同点。
今、PK線が行われてる。
キッカーは春馬だ。
ゴールに向けてボール前で構える春馬の後ろでは大河部長たちが、肩を組んで見守ってる。
「春馬!落ち着いて行け!」
「リラックスしろよ!」
「焦る必要なんてないからな!」
「春馬!頑張れ!」
そして、それぞれが春馬に声をかける。
大河部長たちの言葉の効果なのか、客席にいる桃花の声を聞いて嬉しくなってるのかどっちかは分からないけど、春馬は少し笑顔のような気がする。
春馬が深呼吸して、助走をつけてボールを蹴った。
お願い
入って。
会場中が見守る中ボールはゴールキーパーの横ギリギリをすり抜け
ゴールに入った。