「お前らみたいな雑魚に時間をかけるのは、物凄くもったいないことだけど、当たってしまったから付き合ってやるよ。まぁ、無残に散っていきなよ」
挨拶に来てくれたのかと思って整列したのに、そのキャプテンは挨拶するどころか私たちを散々罵って自分のチームの所へと帰って行った。
「部長。今からあいつ、殴りに行って良いですか?」
去って行く相手校のキャプテンを睨みながら、春馬が言った。
それはその場にいたみんなが思ってる事だった。
もちろん、私も。
「行けって言いたいところだけど、暴行事件を起こしたら今まで頑張ってたものがすべて水の泡だ。だから、試合でやっつけてやろう。去年とは違うことを証明してやるんだ」
「分かりました。立ち直れないくらい、懲らしめてやりましょう」
春馬が怒ったところ初めてかも。
それほどにみんなの士気は高くなってるんだ。
勝てる。
勝てるよ。
今回は絶対に。