「おはよお。」

いつもサバサバしてる愛花ちゃんは
朝の寝起きは猫みたいに可愛い
すこし気怠そうな声で身体を起こした。

『おはよう。』

ピカピカと何かを知らせる携帯を手に取ると
相手は、待ちに待ってた東雲先輩だった。

夜に、おやすみっていう挨拶と
朝起きてからのおはようの挨拶。

いままででもあったはずなのに
とても特別に感じて嬉しくなる。

「うわあ!すっごいカオ緩んでるよ、百合ちゃーん。ふふ、東雲先輩からなにか来てたんでしょ?わっかりやすー。」

さっきまでの猫みたいな愛花ちゃんは
目をキラキラさせて
わたしのことを楽しそうに観察する。

『もう、じろじろ見ないのっ。』

「よかったね。好きって実感できて!東雲先輩、いつまで生殺しにあうんだろ〜っておもってたから!」