―キーン、コーン、カーン、コーン……



チャイムの予鈴が、昼休みを終わることを告げた。



教室には、ぞろぞろとみんなが駆け足で入ってくる。



…あたしはふと、翔太の方をちらっと見た。



(…土曜、みんなして翔太んち行くのかぁ。いいな、あたしも行きたい)



叶わぬことを思いないながらも、授業に取り組む。



授業中、翔太のことが頭からずっと離れなかった。