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辺りは完全に真夜中に支配された時。

圭が夜季の仲間全員に連絡を入れ、今回の件を説明した。


幸い、山崎君は気絶しているだけで、大きな怪我はないみたい。

だけど、頬は赤く腫れている。



山崎君の手当をしている私を横目に、流は身動きが取れないようロープで縛っている夭嵐の若葉と、副総長の坊主頭の横に立ち、夭嵐に属している他数名の人達に電話し終えていた。


脅し......というよりも、総長にこれ以上傷を増やさたくなければ、完全に夜季から手を引けと言った。

夭嵐の幹部や下っ端達はそれを承諾。


そもそも若葉は、夜季の倉庫に乗り込むことを、下の奴らに言ってなかったみたい。


負けたことを知られるのが怖かったのか
それとも...、チームを束ねているくせに、誰も信頼していなかったからなのか。


副総長の坊主頭が、自分の次に強いから、連れてきた。その理由だけで、坊主頭を頼ったのが見え見え。


結局のところ、若葉という男は
自分のプライドのためにしか動けない、ただの可哀想な奴でしかないんだ。