「そりゃあ確かに圭。俺はお前とは付き合い長いし、このままどちらかが死ぬその日まで...いや、死んでもあの世で付き合っていたいと思ってる。」
「...」
「だけどな、愛なんてものは、そんな覚悟が出来ても、簡単に離れていくもので。
ずっと傍にいててやらねーと、消えてしまうんじゃないかって、疑ってしまうもんなんだ」
「...それがなんだよ。じゃあそんなもの...」
「捨てねーよ?」
「ーーっ!?」
「捨てられないから、何かを犠牲にしてまで守ってやりたいって思うのが愛なんだぜ?
...まあ、俺はお前との友情も捨てるつもりもねーけどよ」
圭の言いたい言葉は、流にはすべてお見通しで。
男の友情って、こんな熱いもんなんだと。
見せつけられては、この目で確かに触れて...口の中が酸っぱくなった。
きっと、2人の関係を邪魔しているのが私。
それでも、流を手放そうとは。どうしても思えないんだ。
だって愛してるから...。
愛は一瞬でも目を離したら、どこかへ消えてしまうものだからね。