ぎゅっと手を握りしめて思ったことは
どこまでも暖かい優美の手が偉大だなって。




私...優美と友達になれてよかった。



この子を救ってあげたい。



苦しみから...痛みから...すべてから


心の底から守ってあげたいって思ったよ...。






先生に見つかる前に水溜りを作ったトイレから優美を引っ張って出た。



授業中も休み時間もボーッとしてて
心ここに在らず。




もしかして私のせいでいじめが悪化したらどうしようとか、考える日がしばらくは続いたけど。






「ねぇ紬。
私、あの日以来あの人達に何にもされてないよ。
紬のおかげだよ...本当にありがとう!」




梓も含めて、私のクラスで3人でお弁当を食べていた時



優美にそう言われて止まりそうになっていた胸の息が吹き返した。