「…さすが俺が見初めた奴だけあるなァ。…いい女だァ。」
「…灯は俺らの姫だ。これ以上干渉すると制裁を加える。」
校門に入ると恐らく青龍であろう下っ端が挨拶をしてくる。
「「「チワーッス!!」」」
『!!…こ、こんにちわ…。』
これが教室に入るまで何度も繰り返された。
本当に私でいいのかと内心思っているけれど、下っ端の顔を見ると…凄い純粋な目で、尊敬している目を向けてくる…。なんなんだ。
教室に入ってからも色々な目をされる。尊敬の目、監視の目、羨ましがる目。
監視は恐らく蒼に言われたんだろうけど。
…早く授業始まらないかな…あ、その前にいちごみるくを買わないと。あれがないと始まらない。むしろ人生が終わる。
『…目線から逃げるためにも…』
いそいそと販売店に向かう。