蒼と一緒にエレベーターで降りてエントランスを出る…あれ?蒼ってなんで玄関の前まで来たんだろう。…あ、わかった。里緒使ったな。



そしてコンビニ近くをよく見ると…黒塗りの長いベンツ一台と白のポルシェ一台。



『蒼…の?』



「…違ぇ。あれは…桐生のだ。」



あの人もお金持ち…なのか。…三葉もいるな…。



「…灯。」



『…なんで三葉がいるの。なんで寿梨がいるの。』



「ンなの決まってんだろォが。お前の迎えだァ。」



「…お前…。」



「青龍の王様もいるじゃねェか。」



「キング!なんかいるんやけど!コイツら!なんなん?!昨日の今日でこんなに付きまとうんか?!」



…里緒も事情を知っているようで。なんで知ってるんだろう。



そして今何故か、コンビニの目の前で、私の目の前で睨み合いが始まった。…学校…。



「…灯は俺たちの姫さんや。誰にも渡さへんで。」



「…知り合ってまだ三日のクセに灯を呼び捨てとか…いい度胸だな。」



「…灯は俺のモノだ。これ以上近づくとお前だろうがぶっ潰す。」



「いいど度胸だなァ、王様。俺に勝てると思ってのかよォ?」



………。













『…いい加減にして。学校に遅れる。…私はもう徒歩で行く。そもそもそこまで時間かかる道のりじゃないのに送る送らない…めんどくさい。店の邪魔。』



私はバッサリと四人を切ってそのまま徒歩で学校に向かった。