『……。』



なんか凄いオーラを放つ車だな…。近寄り難い。現に色々な人が避けてる。



『…近付くしか…ないか…。』



と思った矢先、いきなり車が後ろに後退した。多分気付いたんだろう。車の窓が開き、



「…乗れ。」



と、ただ一言。



『…来ないでって、言った。』



「乗れ。」



『…今日、猫いる。乗れない。』



カバンの中を見せたけど、



「…乗れ。」



の一点張り。しつこい。



『…乗らない。』



私はそのまま車をスルーしようと、一言言って歩いた。



けどやっぱり向こうも譲れないようで、車が私の方に前進して急に止まったと思えば、いきなりドアが空き、腕を掴まれてそのまま入れられた。




バタン




そのまま私は連れていかれた。