「ママ、おはよーっ」

「結花、何時まで寝てるの!」

「ごめん……」

「謝る時間があるなら早くご飯食べて!」

「はい・・・」

“ やっぱり、ママは怒ると
鬼のように怖いな……”

「なんか言った?」

「ううん…!別に」

「あら、そう」

“ 耳の聴力凄すぎ……”

・・・てか、春人大丈夫かな・・・

春人というのは私の幼馴染で
いつも私は春人の面倒を見ている

周りからは、
いつもからかわれるんだけど……

「ママ、後で春人の家寄ってもいい?」

「え、春人君ならさっき
自転車で行ったわよ、とっくに」

「え!あの春人が!?」

「もう、春人君も高校生だもの。」

「当たり前でしょ」

「そりゃ、そうだけど……」

「結花、ご飯食べたなら早く着替えなさい」

「はーい」

“ あの春人も高校生か……”

私はそんなことを考えなら準備をした……

「結花、準備できた?」

「うん、出来たよ」

「なら、出発しましょ」

「オッケー」



「結花ももう高校生かー」

「ママ、何言ってんの(笑)」

「早いなーって、思ったの」

「そうかなー」

「そう、結花にとっては普通かも
しれないけれど、ママにとっては
早く感じるのよ」

「そういうもんかなー」

「そういうもんよ、
結花も子供が出来たら思うと思うわ」

「そうなのかな……」

“ 私、ママの思っていることは
ちょっとわかんない”
“ けどママは寂しいのかな……
私が成長していくと……”

「……結……結花……起きて結花!」

「ん……何……」

「高校着いたわよ」

「あ、うん」

「行ってらっしゃい、結花」

「行ってきます!」


ハァハァ……

うっわぁ……デカっ!……

“ここが私が今日から通う高校か…… ”

よーし!頑張るぞ!

ーー咲山結花、頑張ります!ーー