「それじゃあ、自己紹介しよう!」
賭けを数分前にした後、また屋上に戻って来た。
猫宮さんが笑顔のまま立ち上がって、話を勝手に進めていく。
猫宮さんは笑顔。瀬月君と……秋さん?は無表情で、その他三人はあたしを睨んだまま。
「私は、二年六組の猫宮さくら。龍華の姫です。宜しくね!」
笑顔がとても眩しい子。まぁ、この子には感謝しないとね。
「……瀬月涼。二年三組で、お前と同じクラス。龍華の幹部。……まぁ、宜しく。」
……へぇ、意外。宜しくって言ってくれないって思ってた。言ってくれるんだね。
「照沢海!二年六組。涼と同じで幹部だ。……分かってると思うけど、宜しくする気はねぇからな……!」
分かってるよ、それくらい。
猫宮さんと瀬月君くらいしか宜しくは言ってくれないって思ってるから。
瀬月君は予想外だったけど。