大きなため息の後、諦めの顔で賭けを認めてくれる。


「本当!?……ありがとう!」


龍華に満面の作り笑顔を向けた。


そう、全ては計画通り。


最初に認めてもらえないのも、猫宮さんが一人頑張ってくれるのも、最後は結局賭けが始まるのも。


全部、計画通りに進んだ。


だから、本気で喜ぶなんてこともしないし、安心することもしない。


……あたしは必ず勝つよ。


だって、そういう計画なんだもの。


賭けの終わり方だって、きっと計画通りに終わる。


そうすれば、あたしの完全勝利。


「それじゃあ……」


ほんの少しだけ不敵に笑って……


「ゲーム開始。」


ゲームスタート。