「……龍華はあたしを仲間に入れたら負け。逆にあたしは龍華の仲間になりたいって皆に言ったら、負け。」
「簡単でしょ?」って付け足した後、六人全員を見た。
「……くだらねぇ。」
「……秋。」
最後まで寝そべっていた奴が立ち上がって、一言。
「くだらない、ねぇ。……悪いけど、あんた達にとってくだらなくても、こっちにとっては大事なんだよね。」
まぁ、もっと正確に言うと、あたしにとっては小さな遊びで、あいつにとっては大事な事。
「……なら、違う奴引っかけてろ。」
「それじゃあ意味が無いし、つまらないでしょ?あたし、普通なら暴走族と関わらないんだよね。でも今回は龍華が面白そうだから来たの。」
ニッコリ笑って言ってみるけど、無表情のままな秋……?さん。
「……そんなこと言っても、意味ねぇ。賭けはしねぇから。」
「え~……!」